第240話:セドリック・スカイ

セドリック・スカイは、己の名が醜聞よりも長く生き残ると信じる男の傲慢さで、隠れ家を選んでいた。

別荘は旧北部地区の外れ、最果てに建っていた。白っぽい石造りに高い窓。邸宅というより修道院に近い。かつてはスカイ家の傍流が所有していたという。いまは、誰の記憶にも残ってはならない私的な隠遁の場として使われていた。

警備は目立たず、金がかかっていて、そしてジェームズが車を降りる頃にはすでに無力化されていた。

雨は夜明け前からまた降り始めていた。家に入るころには、大理石の床に濡れた足跡が点々と残り、湿った土の匂いが漂っていた。シャーロットはジェームズの半歩後ろを歩いた。雨宿りが必要だからではない。彼...

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